オンラインで修士号を取得した人のブログ How I got MPH

仕事をしながら修士号を取得したことをまとめたブログです。2015年8月にUniversity of Liverpool Master of Public Health course に合格。2018年12月に卒業。

公衆衛生にも必要な4つの能力 #2生産性の概念

4つの能力について書いています。

  1. リーダーシップ
  2. 生産性の概念 
  3. マーケット感覚
  4. 自分のアタマで考えるスキル

前回はこちら。

 今日は生産性の概念について書いていきます。

生産性とは

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この単純な図式を意識できているかどうかが、仕事をしていくうえでは重要です。

 

深く理解したい人は、こちらを

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」



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youtubeにもあります。

 

公衆衛生の話と生産性について

生産性について語る上で欠かせないのは、Output=生み出したバリュー の部分。

バリューとは、イシュー度の高い問題に対して、解の質が高いことを言う。

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イシュー度とは、自分の置かれた局面で問題に対する答えを出す必要性の度合いである。解の質とは、そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せるかの度合いである。

 

公衆衛生を学んでいて、先日Research Questionに関するUnitがあった。

そこでは、問題や課題(イシュー)に対して、Research Questionを設定する。そのQuestionは、詳細かつ焦点を絞った形でなければならない。

なんの病気に関して、対象は男性か女性か、若年か中高年か、そしてどこに住んでいるのか、についてQuestionの段階ではっきりさせる必要がある。

これこそ、自分の直面している課題に対して答えを出す必要性を高めていく作業であり、イシュー度を上げていくスキルだと実感した。

 

そして、AimとObjectivesを決めていく。

Aimとは、何を研究で得たいと持っているかの大きな目的である。

Objectivesは、具体的に論文は〜なものを読み、サンプリングにはどういう手法を用いて結果をだすか、何と何を比較した結果をアウトプットとして提出するか、などの具体的な目標である。

これは、解の質を上げていく作業であることがわかる。

 

つまり、どれだけ必要度の高いResearch Questionを用意し、できるだけAimとObjectivesの質を高く設定できるか(かつ実行可能で現実的か)が公衆衛生の研究には重要であり、まさしくバリューを出さなければならない仕事である。

 

これに対して投下する時間や労力をさげるには、Questionの精度をあげ無駄な研究をしないことにかぎる。

 

まとめ

公衆衛生の研究には、生産性の概念が不可欠であり、バリューのある領域を常に意識してResearch Questionを設けることが大切である。

昨日のリーダーシップの話を少しだけ盛り込むと、どれだけ良いイシューが提示できても、研究をやりきるために多くの人を巻き込み、結果を出していくには、リーダーシップの能力が不可欠である。

そんな感じです。

ちゃお。